イノベーションのジレンマ
先週の金曜(11/28)の日経産業新聞にハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授が1997年に出版した「イノベーションのジレンマ」についての記事が掲載された。

丁度この本を読んでいる最中だったので、随分ビックリした。
過去にもイノベーションに関する書籍は随分と目を通したし、自分なりにイノベーションとは何たるかについてまとまった考えが既に完成していると思っていたため、この本の内容には驚きを隠せなかった。
そもそも、この「貴重な」書籍の存在をつい先日まで知らずにいたこと。
これも驚きである。
現代の情報社会における「罠」=「情報洪水で溺れてしまう」にハマってしまったのか?
それとも・・・。
内容を要約すると、次のようになる。
・イノベーションは2種類あり、「持続的イノベーション」、「破壊的イノベーション」の2つに分けられる。
・読んで字の如く、持続的イノベーションは優良企業を持続させるイノベーションであり、破壊的イノベーションは破壊させるイノベーションである
・優良企業が失敗した事例を見てみると、イノベーションを怠ったため失敗したケースは少なく、殆どの場合には顧客の声に基づき的確にイノベーションを実現させていた。
・そして、時にイノベーションはユーザーの求める性能を遥かに越えてしまう。
・破壊的イノベーションは既存顧客以外のところで育成される。(大抵の場合、当初は市場そのものが存在しない)
・破壊的イノベーションが受け入れられる新規市場は、優良企業が属する既存市場よりも収益性が低いため、経営上の合理的な判断としてその新規市場への進出は見送られる。
・優良企業がイノベーションにより性能を高めすぎることで、その技術は顧客のニーズを超えてしまい、当初は市場性のなかった他の技術(=破壊的イノベーション)がニーズに追いつき、顧客受け入れられる。
分かりやすく言えば、一部の顧客の声に従い技術レベル高めすぎると、低レベル技術を用いて新たな市場を創造した企業が、最終的には元の市場をも奪う事がある、ということである。
わかりにくい。。。
もっと分かりやすくするため、今後起こりそうな実例をもとに次回以降検証していく。
その前に最初に言うべき事。
日経の記事は、
ドコモがクレイトン・クリステンセンを招いて破壊的イノベーションを検証していたこと、
について内容の誤りはないものの、
ドコモがイノベーションのジレンマに陥っている、
という誤解を読者に与える可能性があるので注意が必要。
Posted by Ozaking at 2003年12月02日 15:45
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