2006年12月19日

モバゲータウン2.0

昨日、DeNAが「ケータイゲーム&SNS 「モバゲータウン」 プレミアムアバターの販売を開始
てなリリースを出しています。

関係者の端くれということもあり本件には触れないつもりでしたが、橋詰さんが上手くまとめていた
ので一言二言・・・。

表面的には「プレミアムアバターを販売します!」なんですが、実態としては「リアルマネーでモバゴールを買えるようにします!」ですね。
おっしゃる通りです。 リリース文、今朝の日経産業、ITmedia、何れも意味不明な内容でしたが、実質的にはモバゴールドが購入可能になりました!ということです。
モバゴールドの購入は、Webmoneyの購入というユーザーには馴染みのない方法で行われるため、どれだけの購入があるか不安な面もあります。
私も不安です。ここでコケると弊社の今後ケータイ向けサービスが・・・(ドキドキ1.0
それにしても、なぜ運営者のDeNAは「モバゴールドの購入」ではなく、「プレミアムアバターの購入+モバゴールドのオマケつき」という間接的な打ち出し方をしてきたのか。 ~中略~ そういう打ち出し方をしなかったのは恐らく、 ユーザーがお金を使い込んで事件を起こしたり親に発覚しちゃったりして社会問題化したときのために、予防線として間接的な打ち出し方にしておいた…… あたりが理由だと思います。
実は、先々週ぐらいからモバゲーのバスケット画面に「モバゴールドを購入(準備中)」という 表示が出ていました。 ですので、私もてっきりストレートに行くと思っていたのですが、先週末に笹塚で何かが起きたんだと思います。(詳細不明)
この仕組みの導入により、モバゲータウンの収益力はさらに向上することになります。
個人的には、本件の肝はここかと思います。 「広告ビジネスと課金ビジネスのmixtureモデル」。 これは広告のみでは先詰まり気味の状況にあるネットビジネス業界において、 2007年以降も継続して成長していくための最重要テーマだと思ってます。 そして、本件がその試金石となるのではないか、とも思います。

何はともあれ、上手く行くといいのですが。。。(ドキドキ2.0

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2006年03月29日

メディアはワンセグで盛り上がってますが・・・

モバイルGyao、これヤバイです。
以前KLabでアプリは見たことあったのですが、かなり破壊的サービス。

昨日、数時間試しに観てみましたが、
1)まずは携帯のバッテリーが一瞬で・・・
2)パケット量チェックしたら一日で180万パケット!ドコモの回線大丈夫でしょうか??
3)今頃気づきましたが「愛のカタチ」。深夜放送でも流せないギリギリ路線・・・

ここ数日、日経を中心にワンセグネタが溢れてますが、所詮2008年まではサイマル放送
でしかないわけで、その頃にはHSDPAも普及してIP系が主流になっているのではないでしょうか?
IPベースであればPersonalize、Behavioral Targetingなんてものは容易に実現出来て、
生み出される広告価値もワンセグの比ではないような気が・・・

ただし、個人的にはモバイルGyaoよりもサイバードがやっている日テレNEWS24携帯配信サービス
の方がスマートに感じます。(アプリかどうかの違い)

この状況下、SB(Y!)がどう動くのか?非常に気になります。

2006年02月09日

第一弾!

たまには仕事の話。

弊社、社名に「Web」なんて単語が使われているためか、Web専門の会社と思われがちです。
しかーし、
実は随分昔から携帯対応してたりします。
親会社がケータイ業界では少し知られた会社だったりするので、今年はいい加減こちらも
アピールしていこうと思います。

そこで、本格的ケータイ向けサービス第一弾として本日「ケータイウォレット」を発表しました。

もともと、Yahoo!ウォレットやLivedoorウォレットと同じ機能をもったWebMoneyウォレットという
サービスがあり、PCとケータイ双方から一つのID、Passwordで決済可能だったのですが、
これまでロクにアピールしてこなかったため認知はイマイチでした。
しかも、ケータイでは固体識別番号を利用しているので、実はID、Password不要で4桁の
暗証番号のみで決済可能だったりします。
また、Yahoo!コンテンツストア同様に携帯コンテンツの決済をPCで行うことも随分前から
実現してました。

ただ、今更Y!社などと同じです!なんて言ったところで誰からも相手にされないので、
我が社なりの味付けを試みました。
それが、今回の「ケータイウォレット」です。

ケータイWatch記事

特徴は一連の決済フローの中でID、Passwordどころか4桁の暗証番号も入力せずに決済が
完了するところにあります。
イメージとしては、iTunes Music Storeで楽曲購入する際、購入ボタンをクリックするとそのまま
楽曲がダウンロードされますよね!まさに、あれです。
事前にコンテンツプロバイダ側で会員IDもしくは固体識別番号と弊社のIDを紐付け(登録)
しておく必要はありますが、一度登録してしまえば購入の際は一切入力が必要ありません。

リリース文では以下のような利用シーンを想定してみました。

1.「電子書籍サービス:ページ単位でのコンテンツ課金」
 これまでは、「月額」、「話」単位での課金が主流でしたが、本サービス導入により、ユーザが「読みたい分」、「読んだ分」(立ち読み)に対する課金をスムースに実現します。

2.「ニュース・天気予報・交通情報サービス:1円単位でのコンテンツ課金」
 これまでは、月額課金が主流でしたが、本サービスでは1円からの小額課金が可能であるため、ジャンル別課金、記事単位での課金、日割り課金、利用回数毎の課金を実現します。

3.「音楽・動画配信サービス:試聴からそのままダウンロード購入」
 これまでは、試聴後に個人認証、ダウンロード購入という流れが主流でしたが、本サービス導入によりID、パスワード入力が不要となり、個人認証なしでダウンロード購入が可能となります。

入力の手間が無くなる事で、コンテンツプロバイダは新たなサービスを生み出すことが可能と
なるかと思います。
上の1.などは最たる例の一つで、ページをめくる毎に課金していく電子書籍サービスです。
読み手は面白くなければ途中で止めるでしょうし、面白ければドンドン読み進めていく。
つまり、読んだ分だけ最終的に料金が徴収される仕組みです。
これにより、コンテンツ提供者と受け手が対等の関係となり、提供者は最後まで手抜きできなく
なることでしょう。

今回のサービスリリースは壮大な計画の序章でしかないので、これ位にしておきますが、
まだまだ今後いろいろな計画が目白押しですのでご期待ください。

ユーザの集客が無ければ決済だけあっても・・・
という声もあるかと思いますが、その解決策はまた後日。

追記(2006/02/11):
ITmedia
Yahoo!ニュース(上と同じ)
CNET
VentureNow

2005年09月01日

MS、Teleo買収の狙いとは?

マイクロソフト、インターネット電話のテレオを買収へ(CNET Japan)

このNews、各所でSkype、Google TalkあたりのIMサービスと比較されて書かれている。

ふーん、と思ってスルーしようかと思ったが、Teleo(テレオ)って何をやっている会社かよく知らなかったので、念のためサイトに目を通してみた。
http://teleo.msn.com/

その中に、どうも気になる記述が・・・

the Teleo service also facilitated “click to call” dialling of any telephone number that appears on screen – such as within a Web site, search results or e-mail

どうやら、単にIMにVoIP機能を追加するだけでは無いようです。
「テレオのサービスにより検索結果やEメールに表示される電話番号に“click to call”ダイアルすることも可能」
???
これってPay-Per-Callってやつでは・・・

となると競合はSkype、Google TalkといったIMサービスではなく、Ingenioとなるはず!
 
 
今朝の日経産業新聞一面に日本でコムスクエア社が【ペイパーコール(PayPerCall)】の本格提供を開始という記事があったが、この分野は非常に魅力的な分野である。
よく言われるようにローカル検索との親和性が非常に高く、さらにはWeb、モバイルに限らず紙媒体にも対応可能であるため、広告主に受け入れられれば相当の市場規模になると予想される。

「IMから固定電話に電話する」という行為自体は、相手が友人であったりするとIMの存在意義を疑うことになるが、通話相手が広告主となれば話は別である。

Web-to-Web型の成果報酬型広告市場はAdSense、Overture、ショッピング比較サイト、アフィリエイト広告会社、と既に役者が揃っているが、Web-to-Real型の覇者は未だ・・・。
今回の買収はMSとしては復活のための二度とないチャンスを生み出すかも知れない。
 
 
MS社がPayPerCall広告市場で大成功するためのKFS(Key Factors for Success)は、露出する巨大メディアを構築することでも、優良な広告主を集めることでも、ないと思う。
1)MSNユーザ、IEユーザのPCにTeleoのソフトをインストールさせること
 →これは簡単であるハズ
2)PCユーザが利用時に通話用ヘッドセットを常備するよう習慣づけすること
3)そして最も重要な点が、いつもの如く自社囲い込み戦略に走らず、インフラとして広く世間に本サービスを提供すること
 MSN関連サービスのみでしか使えないとすると、またどこかの会社にその市場を奪われかねない
 
 
しかし、Ingenioと提携ではなく買収するところが、いかにもMSらしいです。
ということは上記3)のKFSは・・・やはり無理かな?

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2005年08月29日

モナーテンプレート

先週末、馬鹿塾のM&Aセミナーで話をしました。

ネットエイジキャピタルの保田さんも一緒だったので、内容で勝負せず、完全にくウケ狙いで行きました。
(M&Aのプロに勝てるワケないじゃん!そもそもキャスティング間違えてないか・・・)

予想通り?保田さんからも
「パワーポイントのテンプレートが良かった!」
とお褒めの言葉を頂戴したので、役に立つかどうかは別としてテンプレートを公開します。

高橋メソッド モナーテンプレート:パワーポイント用(potファイル)

タイトル テンプレート スライド テンプレート
 
 
参照:知らない方のために
高橋メソッド」と、その応用編である「もんたメソッド
 
 
 

図解 株式市場とM&A
図解 株式市場とM&A
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保田 隆明
翔泳社 (2005/07/22)
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5 クール!
5 奥が深いっ!
5 本を読んでスッキリ

2005年04月21日

a decade of online advertising

米国DoubleClickによる「オンライン広告、ここ10年」と題するレポート。

a decade of online advertising  ダウンロード(PDF)

・1994年にHotWiredに出た最初のバナー広告
・P4の図2:オンライン広告関連の年表
・P7の図6:マッキャンによる今後の市場予測(特にオンライン広告比率をチェック!)
・P12の図9:広告種別毎の市場シェア(Searchは40%)
・P15の図12:オンラインコンテンツ市場推移(米国は案外小さい)
・P16の図13:塵も積もれば何とか、とはよく言ったものです
・P16の図14:過去のエントリーで用いたこのグラフと比較すると面白いです

Posted by Ozaking at 14:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月22日

ボツネタ・・・

昨夜は終電ギリギリだったので、近所の松屋で夕食。

時間が無いにもかかわらず10分以上も待たされ、しかも出てきた牛定の肉はコゲコゲ状態。
携帯で写真撮ってメールで本部にクレームじゃ~(怒)
と思った瞬間、アイデアがピカーン!

ピカーン パワポではまず使いものにならないクリップアートの数々。
 Blogでどーでも良いこと書くには向いてるかも・・・。
 (今後、多用してたらゴメンなさい)

 無論、まじめなこと書くときには絶対使う気がしないけど。


話を戻し、何を思いついたかというと、
電話での苦情はフリーダイアル。
つまり、電話は通話料が無料。

しかし、ケータイで苦情メールするとパケ代が自分持ちになる・・・。

・・・

てことは、フリーダイアルならぬ、
フリーパケットメール
これ、どーよ。

ま、無料といっても通信キャリアが払ってくれるわけではない。
電話と同様にメールの受け手が費用を負担する仕組みだ。

クレームに限らず、EC、資料請求、販売促進キャンペーン、などフリーダイアルの利用用途は広い。
携帯メールでも同じ仕組みが存在すれば、

「おお、なんていい会社だ!」
早速、クリップアート:「ビジネス 応援」を利用してみました!

と0120ではじまるフリーダイアルが始まったときと同様のインパクト(=企業イメージUP)と
レスポンス率の向上が見込めるのでは?

通信料(パケット代)を無料にするのは難しいだろうから、その分をポイントバックするようにすれば
案外簡単に実現可能であるはず。

続きを読む...
Posted by Ozaking at 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月15日

SEO、SEMの次に来るビジネス

先日、SEM リサーチの渡辺さんと食事していて、くだらない事を思いつきました。

SEOは字の如くSearch Engine(検索エンジン)に合わせてサイトをOptimization(最適化)します。

その後、AdWordsやOvertureといったListing(検索結果連動型)広告が台頭しSEMなどという
コトバも生まれました。(SEM:Search Engine Marketingの略)
 
 
で、この次に来るのは・・・?

とりあえずネット広告業界全体の流れからすると候補は3つあります。
1) Contextual Targeting(コンテンツ連動型)広告
2) Behavioral Targeting(行動ターゲティング)広告
3) Rich Media広告

市場規模から見ると3)が期待大ですが、本年中に大ブレイクとなるかというと??です。
2)は技術的には興味があるものの、これも時間がかかりそうです。

となると、1) Contextual Targeting(コンテンツ連動型)広告か。
ぜんぜん面白くない!
 
 
しかし、ちょっと待てよ・・・。

SEOは検索エンジンに合わせてサイトを最適化しました。
であれば、
コンテンツ連動型広告にサイトを最適化するビジネスはどうでしょう?
「Contextual Ad Optimization Service」
略してCAOS(カオス)!

現状として、SEMの対象外となるようなサイトの収益源はゼロに等しいわけです。
であれば、AdSenseのようなコンテンツ連動型広告を用いて少しでも稼ぐ必要があります。

そこで、CAOSでは単価の高いAdSenseを表示させるようコンテンツを最適化し、
可能な限りクリック率を高くなるようにします。
(例えば、消費者金融、人材、化粧品、不動産、など)
サービスの対価はレベニューシェアで如何でしょう?
 


・ 
 
と、真面目に書いてみましたが、やはり「くだらない」アイデアに過ぎなかったようです。
というのも、CAOSを眺めていると何故かCA、Opt、Septeniの略に見えてしまうもので・・・。

2005年02月13日

イチオシ検索エンジン"become.com"

Become.comが遂にパブリック・ベータとなりました。

Become.com

昨年よりクローラーが巡回しており、WebmasterWorld辺りでは一部のサイトオーナーから注目を
浴びており、先月末にはDanny SullivanもSearch Engine Watchに取り上げてました。

現在、登録すると50クエリー/日まで試す事が出来るので、中身は実際見てもらうとして、
私がどこに注目しているか簡単に説明しておきます。

まず、Become.comはShopping.com、Froogleに代表されるショッピング検索エンジンです。
ただし、Shopping.com、Froogle、Shopzilla(BizRate)、PriceGrabber、NextTag、
日本であれば、価格.com、ECナビ、ショッピングサーチ・アラジンとも、
狙うべき方向(ビジネスモデル)が異なります。

上に列挙したエンジンは全て価格比較結果を表示します。
ロボットで収集したデータを用いるか、ショップからフィードされたデータを用いるかの違いは
あるものの、内容は殆ど同じです。

一方、Become.comはGoogle同様の検索結果を表示します。
ちなみにBecome.comのCTOはWiseNutを開発したYeogirl Yunです。
パブリックベータにも関わらず、既にIndex数は20億ページを超えています。

で、何がスゴイかって?
ここまで読んでも、恐らくまだ伝わってないでしょう。
もう少し我慢してください。

ショッピングに関わる具体的な話をします。

仮に薄型TVの購入を検討しているとします。
プラズマ、液晶、そして今年はさらにリアプロ、と選択肢は沢山あります。
この業界は技術進歩も早いので、買いのタイミングを誤ると無駄金を投じる事になります。
あなたがAVマニアならいざ知らず、多くの消費者は自分に合った製品を自力で選ぶことは
困難でしょう。
パソコン、自動車、マンション、ドラム式洗濯機、MP3プレーヤの購入。
何れの場合も雑誌、専門家、店員から情報収集しているのではないでしょうか?

他のショッピング比較サイトは価格の比較こそ出来るものの、
・自分が何を買えば良いか知ること
・いつが買い時を知ること
・どの製品を選択すれば良いか知ること
は出来ません。

そこで、Become.comはとにかく商品レビューサイトを上位に表示するためのアルゴリズム開発に
特化しました。 
Become.comを利用することで、自分の欲しい、自分に合った製品を選ぶことが出来ます。

 
--ここで力尽きました。後程、追記します--

Posted by Ozaking at 23:39 | コメント (13) | トラックバック

2005年01月19日

ドリームゲート 大挑戦者祭

どうやら、こんなイベントがあるらしい。

「ドリームゲート 大挑戦者祭 in 東京 - 日本最大級の起業応援イベント」
@東京国際フォーラム
2005/2/11 建国記念日 11:00~
無料!
http://www.dreamgate.gr.jp/grandprix/

ドリームゲート DREAM GATE

当日は堀江さん、藤田さん、野尻さんなどのスピーチもあります。

個人的にはライブレボリューションの増永さんのパネルディスカッションの方が気になります。
(大半の方はご存知かと思いますが、「経営、起業、ビジネスに役立つ経営者のためのメルマガプレジデントビジョン」は必読です)

Posted by Ozaking at 23:10 | コメント (15) | トラックバック

2005年01月11日

シャープの事業戦略に対する疑問

シャープの事業戦略に対する疑問

先週からLas Vegasで開催中の2005 International CES関連のニュースが多数飛び交っている。

ITmediaに至ってはこんな特集まで組んで随分張り切っているようで誠にご苦労なことです。

続きを読む...

2004年08月12日

新手のマーケティング手法

海外の街角に「ゲリラ店」(asahi.comより)

コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)が、海外に1年間の期間限定ゲリラストアを作り始めたようだ。
経営に当たるのは地元の異分野の人(素人)で、扱う服は新作と定価の4割引きの在庫品と半々。しかも、商品陳列はストアオーナーが自由に行う。
2月にオープンした1号店(ベルリン)の開店資金はたったの2千ユーロ(約27万円)。
ベルリンの後、スペインのバルセロナ、シンガポールとオープンし、さらにワルシャワに大学の統計学の教員が店を開くほか、同社の服が売られていなかったストックホルム、ヘルシンキなどの3店が続くとのこと。

このニュースの面白い点は、次の2点にあるように思う。
1)かつて1980年代後半のイメージ・カタログ「Six」に始まり、オリジナル家具等で飾られた店内インテリア、極めて露出を抑えたPR、など、トップダウンでイメージ伝達をコントロールしてきた同社が、ボトムを利用した「口コミ」に近いイメージ伝達方法を採用している点。
マス広告的ブランディングから、BlogやSNSなどのネットコミュニティー的な手法を採用したと言えば解り易いだろうか?
2)他のアパレル企業では、在庫品をアウトレットと期末のセールで裁くというモデルが浸透している中、同社はブランド力を殆ど損なうことなく在庫処分する方法を見出している点。

先日コム・デ・ギャルソンはパリのセレクトショップ「コレット(colette)」と期間限定コラボレーションSHOPを骨董通りにOpenしている。
colette meets COMME des GARCONS
これも期間限定がポイントか?

2002年の10コルソコモ・コムデギャルソンに始まり、同社はビジネスにおいても前衛的なモデルを構築し始めている。

どうやらFashion業界におけるマーケティング手法に新たな時代が到来したようだ。

2004年06月21日

ネット広告はどこまで成長する?

source: The Hollywood Reporter

USのネット広告市場は本年度9.3%成長で140.3億ドルとのこと。
日本は広告市場が約6兆円に対し、ネット広告市場が1200億円。
つまり、全広告市場の比率は約2%。

以前書いたように米国のネットバブル期(2000年)で3%が過去最高。
リスティング広告により中小企業という新たなプレーヤーが参入してるとは言え、同じく以前書いたように、GDPと広告市場規模は強い相関関係があり、広告市場全体の成長を期待するには無理がある。(つまりは、成長には他の広告市場からのスイッチングが必須)

各リサーチ会社が成長予測の要因としてあげるのはストリーミング広告の進展。
eMarketerにも先日ストリーミング広告における強気の予想が出てたが、果たしてどうなんだろう?

噂レベルでは、それほど良い話を耳にしていない。

映像、音楽などのストリーミングには大変興味があるものの、ユーザー本位で進んでいるとは決して思えない。

リスティング広告もそろそろ頭打ちだけに、次の一手をどうするかが重要。
メールなど他のネットメディアと絡めるか、それともリアルと絡めるか。
個人的にはSNSやBLOGあたりも非常に臭うがどうだろう?

Posted by Ozaking at 12:40 | コメント (85) | トラックバック

2004年06月15日

人口減少時代に向けて

先週、NRI「知的資産創造」4月号がWeb上で公開された。
人口減少時代の到来と労働市場の国際化」、「ベビーブーマー・リタイアメント」の2つがすぐ先に控えている大きな社会構造変化について考えるキッカケをもたらしてくれる。
(なお、ベビーブーマー~の方は分厚いだけで内容が薄いので読む必要性なし)

少子高齢化予測

国内の人口について語る時はおおかた上のグラフ(世代別人口比率予測)にあるような「少子・高齢化」が話題にのぼる。

2000年人口ピラミッド 2020年人口ピラミッド 2040年人口ピラミッド

そして、このような人口ピラミッドの推移を見せられると、高齢化・少子化の印象が一層強くなる。

しかし、同様もしくはそれ以上に重要なのは、今後人口が徐々に減少していく「人口減少の問題」である。
1.29ショック(2003年の出生率が1.29に低下)からも明らかなように、2006年を境として人口は減少に向う。
ミクロのビジネスレベルで見れば、顧客ターゲットを高齢化対応する(旅行、介護、医療など)など新たなチャンスも広がるだろう。
しかし、経済全体のマクロで見るとGDP成長率は余程の事がない限りマイナスになり、それに伴い価値観における大きなパラダイムチェンジが必要となる。

NRIの「人口減少時代の到来と労働市場の国際化」は、不足する労働者層の穴埋め要員として外国人労働者を受け入れることが必然であり、またその状況に対する心構えが必要と説いている。
人口減少と高齢化が同時に起こるため、総人口の減少率よりも労働力人口の減少率は遥かに高くなり、労働者不足は日本経済において深刻な問題となることは間違いない。そして、その解決策である外国人労働者の受け入れは必然として捕らえるべきであり、今後将来、外国人労働者比率が高くなり街中に外国人が溢れ、場合によっては治安が悪化する可能性があることを今から覚悟しておく必要がある。
ただし、外国人労働者の受け入れはパラダイムチェンジの一つでしかない。

人口が減少し、経済が縮小する状況下においては、多くの企業において売上高増加を見込むのは難しくなり、一層の利益重視経営が余儀なくされる。労働生産性の向上が経済成長低下を少しでも食い止める頼み綱となるため、企業の給与体系は益々成果主義色が強くなり、労働者層ではプロとその他という2極化が進むかもしれない。
また、企業の売上の内訳は内需よりも外需の比率が高くなるため、全ての産業において国際競争力が求められる。
縮小経済下では公共投資による民間投資の誘発率が低下するため、公共投資の存在価値そのものが問われるようになる。
人口が減り、経済が縮小すれば土地は余り余剰地が増加し不動産価値は確実に低下していく。労働者が減るので当然ながらオフィス需要も低下する。そして国内の金融資産は成長が見込める海外に流出することになる。
もはや不動産は資産では無くなるかもしれない(特に地方・郊外)。

人口減少問題に対する見方は人それぞれで、非常に楽観的に見ている学者も存在する(あくまでも、需供バランスが保たれ、設備投資、固定費を逐次調整していくことが可能、更には技術進歩による労働生産性向上と余暇時間の増加とそれに伴う個人消費の拡大、を前提としているが)。

楽観的にみるか、悲観的にみるかは個人の自由であるが、その中に多くのパラダイムチェンジが求められることは確実で、日常生活、ビジネスにおいて、この人口減少という問題を念頭に置くことが非常に重要である。


なお、あまり他人に教えたくはなかったのですが、未来の予測についてはアクアビット社未来社会予測レポート(ppt版)がキレイにまとまっていて非常に参考になります。興味のある方は是非ご覧下さい。

人口減少社会のマーケティング―新市場を創る9つの消費行動 「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム

2004年05月21日

究極の顧客満足度調査

先程、帰りの電車内でHarvard Business Review6月号を見ていたら、久々に「なるほど!」と感心させられる論文が。

ベイン・アンド・カンパニーのフレデリック F.ライクヘルド氏による「顧客ロイヤルティを測る究極の質問」(英語版はFrederick F. Reichheld:"The One Number You Need to Grow"、来月にはここでオンデマンド版が購入可能)。

近年マーケティングの世界では「顧客ロイヤルティ」という単語が氾濫しているものの、その内実は案外闇に包まれたままである。
日常生活を送っている中で、感覚的に「これがロイヤルティかな?」という曖昧な意識はあるものの、本質的なところではロイヤルティとは何かは理解出来おらず、「ロイヤルティとは詰まるところ何?」という疑問が常に付き纏っていた。

そんな疑問を一気に解消してくれたのが今回のArticleであった。

答えから先に書くと、「顧客が企業に対してロイヤルティを持っているかどうかは、たった一つの単純な質問によって計測することが出来る」という。
それは「この会社を友人や同僚に紹介したいと思いますか?」という問いかけである。
この論文によれば、この問いかけに対してYesと答える回答者の比率(10点評価で9か10点をつけた人数÷6点以下をつけた人数)と企業の利益成長率には相関関係があるという。

幅広い企業を対象にした場合においても同様の利益成長率との相関関係があるかどうかについては懐疑的な見方も出来るものの、何よりこの質問項目の単純さには正直驚いた。
というのも、近年デスクトップリサーチを代表とするITの利用拡大によって顧客調査は以前に増して複雑化しているからだ。
その最たるものは恐らく自由回答文の解析に用いられるテキストマイニングだろう。
ITハードの処理能力の向上、及びそれに伴う処理コストの低下、言語解析を含む統計処理技術の向上により、統計分析は数年前とは比較にならないレベルにまで高度化し、かつ誰でも容易に実施できる体制が既に整っている。

ただしである。顧客調査はどこまで有効活用されているのだろうか?
活用度合いは調査目的によって異なってくるのは明らかであるが、顧客満足度、あるいは顧客ロイヤルティに関する調査ではどうであろう?
恐らく、過去と現状を真摯に受け止め、次のステップ(プランニングとアクション)に結びつけることが出来ているのは10%に満たないのではないだろうか。
更に言えば、これらサイクルを常にループさせ続け「カイゼン」DNAを組織内文化として根付かせることに成功している比率となれば1%に満たないのではないか。

ビジネスの現場で顧客調査が十分に活用さていない理由の一つは間違いなく質問項目数が多すぎることにあると思う。
何故買ったのですか?、誰に聞きましたか?、次も買いますか?、満足してますか?、・・・。それぞれの質問項目の意図は解るが、その結果をどう評価し、今後どのように活かそうとしているかが全く窺えない。

データウェアハウス、OLAPなどの技術進歩により多次元分析は身近なものになったが、その結果を理解する人間の能力は殆ど進歩していない。現実問題として3次元でさえも理解出来ないケースが多いのだ。これは私がこれまで企業のマーケティング部、営業企画部、等に所属する方々と共に仕事をしてきて常々感じている事である。この複数次元が理解(把握)出来るかどうかにおいては、人間のタイプは完全に二分されるようである。学歴、理系・文系に関係なく解る人は数次元レベルであれば意図も簡単に重要なポイントにフォーカスすることが出来るし、解らない人はどれだけ説明しても解らない(こちらの意図が伝わらない)場合が多い。余談であるが以上のような経験から私が作る資料でクロス集計表が用いられることはまず無い。可能な限り平面上に棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフを用いて表現するようにしている。

話を戻すと、仮に質問項目数が多いことを理由に何のアウトプットも生み出せない状況があるとすれば、得られる情報量がどれだけ少なくなろうともアウトプット可能となるまで質問項目を単純化することは非常に好ましい。
顧客ロイヤルティをたった一つの単純な質問で計測するということは、そのシンプルさゆえ大抵の人が理解できる、という汎用性において非常に優れている。また同時に、外部調査会社でなくとも実施出来ることからコスト面でも優れているし、集計が容易であり即座に結果が判断できることからスピード面においても優れている。
以上のように顧客調査を十分に活用するという点を考慮すると、時代の流れと全く逆行していながらも、質問項目が単純であることのメリットは計り知れない。
「可能な限り質問項目数の絞込むこと」。これは顧客調査において今一度検討する価値がある重要なテーマだと思う。

最後に、この質問項目は企業-顧客という関係以外の場面においても十分活用出来そうである。
例えば、企業と社員の関係。
「アナタは以前勤めていた会社を友人や同僚に薦めますか?」である。
偶然、昨日ボストンコンサルティングに以前勤めていた方に「戦略コンサル会社行くならどこが良いですかね?」と聞いたら、その後の目的にもよるけど「俺はボストンを薦める」とあっさり答えた。
恐らく相当良い会社(組織と個人の関係が良い会社)なのだろう。
あるいは、男女関係。
「アナタは以前付き合っていた彼女(彼)を友人や同僚に薦めますか?」である。
サスガに薦めるとなると随分無理を感じるが、小泉今日子の歌詞ではないが「あなたに会えてよかった」と言わせられるかどうか?

他にもまだまだ活用できそうである。

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2004年04月26日

GreeNightとSNSの今後に関して

昨日は、午後から日比谷で仲間とテニス。
至福のビールを堪能した後、家に一旦帰るために有楽町駅に向う。
と、地下鉄入り口が人だかりになっており騒々しい。
警備員は「ただいま進入禁止ですー!」と大声で叫んでる。
聞くと駅構内で発煙騒ぎ(おいおい遂に国内テロ勃発か?とマジにびびる)。
しょうがないので、Taxiで家に戻り、急いでシャワー、着替え、Taxi拾って月島-六本木。
GreeNight会場に着いたのは19:00ちょい過ぎ。(早めに行く予定だったのに・・・)

会場に入るとピーク時のクラブの雰囲気さながら。
つまり、人だらけ。
友人を探したくても、動くのも大変な状況。しかも暑い~!
CNETの山岸さんに挨拶すると、「申し訳ないです」なんて言いながらバタバタしている。
どうやら予想外の入りだった模様。金曜昼に偶然お会いした際、「今夜は良和(よっしーさん)と打合せ」と言っていたので、準備も相当大変だったのでは?>本当にお疲れ様でした。

事前にある程度の予測は出来たものの、思った以上に年齢層が若い。
イベントがスタートした頃、午前中に急遽お誘いしたデジタルフォレストの猪塚さんと合流。
ここからは殆ど身動き取れず・・・。(ビールがすべて汗に。。。)
企画が終了した後、何人かの知人・友人と挨拶、紹介された方々と名刺交換をして、若い空気から逃れるように退散。(サスガに歳を感じずにはいられなかった。。。)

ところで、本日ネットエイジ社のリリースにSNSの現状を簡潔にまとめた文章を発見。

ソーシャル・ネットワーキングはベーシックなサービスの枠組みであり、その上にアプリケーションとしての目的と目的を達成するための機能が付加されて初めて、サービスとして完結する
・・・
日本においても数多くのソーシャル・ネットワーキングのサービスが登場していますが、「友達の友達」が信頼の基本となるサイト内で、実際には会ったことがない人がいたり、「友達」の基準が一定ではなかったり、「友達」の人数を、カードを集めるゲームのように競った後にはいったい何が残るのか、という疑問の声が出始めています。

上記リリースでは、SNSを①ベーシックなサービスの枠組み、②目的と目的を達成するための付加機能、③ユーザーの参加目的(=メリット)、の3つのパートに区分している。

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2004年04月23日

たまには仕事の話

一昨日、先週から続いた重い案件からやっと開放された。
詳細をここに書くワケにはいかないけれど、海外のコンタクトセンタープラットフォームについてのレビュー。
かなり先進的なソリューションで市場性については全く未知ながら、コンセプトは非常に面白い。既に海外では稼動しているものの、本来のパフォーマンスを発揮するには少なくとも3-4年はかかりそう。
最近見てきたこの手の製品の中では久々のヒット作で、実現した際に業界へ与えるインパクトも相当大きいだろうから、今後どの様な経営判断が下されるかとても楽しみ。

これで一息つけると思った矢先、昨日続いて新たな案件が。
午前中にイスラエルの会社のプレゼンを受ける。
こちらは先の製品とは異なり、明日からでも使えるジャンルの製品。
Webサイトなどを見ている限りでは大したこと無いと予想していたのだが、デモを見てビックリ。恐ろしく出来がよい。
以前見てきた同様の製品は、コンセプトだけが先走っていて中身が無いものが多く、実際には使い物にならない物ばかりだった。
例えば、プレゼン資料には「・・・が可能!」などと概念的に書いてあるものの、実際にはインターフェースが悪すぎて使えない、あるいは特定のネットワーク環境でしか動かない、酷い場合には概念のみで使える機能がそもそも無い、なんてことがザラにあった。
しかし今回のは他とは違って、概念レベルではなく既にシステムとしてキチンと実装されていて、何の問題も無く機能しており、明日からでも使えるレベルの状態にある。
恐るべし、イスラエル。

実はこのジャンルの製品はChristensenの言う「破壊的イノベーション」に属するもので、とある事業を丸々潰しかねない脅威的な存在。
他の製品の出来が悪かっただけに緊急度はそれほど高くないと読んでいたが甘かった。
急いで新たなビジネススキームを考えねば・・・。

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2004年03月31日

企業の顧客に対する対応

最近、今後の成り行きを注目しているのがこれ。
KENT ウルトラメンソールと、これを輸入・販売メーカ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは恐るべし!
事の詳細についてはこちらも参照されたい。

被害者に対しては大変申し訳なく思うが、些細な問題と言えばそれまでの出来事であるし、企業側の対応状況を知らなければ、間違いなく忘れていただろう。

しかし、このタバコメーカーの対応が被害者の怒りに火をつけた。

タバコに品質上の問題があったことを認めた上で、

万一ご提示申し上げた補償額にご納得いただけないような場合は、これ以上弊社お客様相談室において本件の対応させていただくことはできず、誠に申し訳ありませんが、弊社に対して法的手段をおとりいただいた上で弊社法務部門にて対応させていただくほかないことにご留意いただきたいと存じます。

私は、この被害者がどの様な方か全く存じないので、これはあくまでも想像でしかないのだが、このような企業の対応がなければ、2度目の投稿、損害賠償請求、告発ホームページ立ち上げ、といった一連の行動を引き起こすことはなかったように思う。
というのも、1度目の投稿内容を見てみると、怒りの矛先は企業、行政の対応姿勢とそのスピードの遅さにある。文面から想像するに、良く解釈すれば自信への補償以上に同社が本トラブルを再度引き起こさないという姿勢を表明、行動することを求めている様に見える。
しかし、このPDFファイルの内容により事が一変してしまう。

企業側としては事を大きく、また公にしたくないが故の対応だったのだろうが、個人がプライベートメディアを容易に持てる近年においては、余りにも稚拙な対処法と言わざるを得ない。
被害者が所謂「クレーマー」だったとすれば話は別であるが、文面から想像したような善意ある方だったとすると、企業の対応次第では早急に解決できた問題ではないか。

どこか企業側に「タバコの中毒性からして他製品へのスイッチングは難しいのでは」という傲りあったように思えてならない。

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2004年02月19日

BLOGの収益モデル その2

internet.com:シーサー、ブログをベースにしたショッピングサイトを開始

以前、5番目のBLOGの収益モデルを書いたが、今回新たに6番目のモデルが出現した。

BLOGツールはそもそもCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)なので、Cが商品に置き換わったと考えると、当然の成り行き。

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2004年02月04日

Web構築案件は増加、ただし受注額は・・・

IT Pro:ECサイトの再構築案件を追い風にコマース21の業績が黒字に

2003年中に約20の新規顧客からECサイト構築の案件を受注したが、その多くが99年から2000年にかけてのネットバブルの頃にECサイトを構築した企業。・・・現行システムの保守料の2~3カ月分で、サイトをリニューアルできる・・・今後2年ほどこの傾向は続くと見ている。

知人の会社などは受注出来ているのだろうか?
いずれにせよ、「リニューアル費用が保守料の2~3カ月分」ということは、受注額が一桁以上小さくなっている。

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2004年01月26日

BLOGの収益モデル

internet.com:はてな、はてなダイアリーを書籍化する有料サービスを開始

日本の老舗BLOGサービス「はてなダイアリー」が、エントリーされた内容をを印刷・書籍化するサービスを開始するとのこと。

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2004年01月16日

iPodのビジネスモデルは成功するか?

IT Pro:1年ですっかり様変わりしたデジタル音楽市場,競争はさらに激しく

iPodはこれまでとは全く構造の異なるビジネスモデルへの挑戦である。

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2003年12月24日

貧困エンジン その後

今日はクリスマスイブ
今宵、BluenoteでDee Deeの歌声に泥酔出来る人をとても羨ましく思う。

こんな晴れやかな日に、私は貧困エンジン解明の迷宮に迷い込んでいる。
元々想像出来なかったワケでもないのだが、貧困エンジンは本当に奥深い。

ロストウ、ドーマー、ソロー、経済学にトコトン苦しめられている。
これも、かつて勉強を怠った戒めであろう。

貧困問題の答えを導き出すには、どうやら開発経済学にヒントが隠されているようである。
しかも、かつて最も嫌っていた理論経済学が中心議題である。
わずか50年の歴史しかない開発経済学であるが、近代(新古典派)経済学、マルクス経済学、その他、の3つの流れを中心として議論が進められてきている。
ただし、問題は理論を実証するためのデータが一部に偏っている、つまり現在の先進国(かつては貧困だった国々)のデータしか現存せず、いまだ貧困から抜け出せない国々のデータは存在しないため、科学として成立していない。
分かりやすく言えば、開発経済学で語られてきた内容は現在貧困状態にある国々を成長に導くことが出来ない理論でしかない。
そう、そのまま理解しても何の役にも立たないのだ。

しかし、この貧困エンジン、及び貧困問題から目を背ける事は出来ないし、これまでの議論が無駄であるとは言わない。(私の大好きな、「批判的継承」という手がある)

これからの年末年始、私は経済学の迷宮と格闘しようと思う。
思えば、今から丁度10年前、環境破壊、人口爆発、貧困、飢餓、これら問題に真剣に悩んだ時期があった。名古屋の進学予備校で浪人していた頃である。
しかし、その後それら問題に真剣に取り組み、答えを出す事は無かった。ややもすると避けてきたのかもしれない。
ここで私は誓う、漸く本気で格闘する決意が出来た事を。

まさか30歳のオッサンにサンタがくれたプレゼントがこんな過酷な難題になるとは。
これも、これまでの行いの悪さのお陰か?

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2003年12月22日

統計のワナ

電通が12/18に「2004年のあなたのテーマカラーは?」というトレンドリサーチを発表した。

ま、これを目の当たりにして「2004年は暖色系だ!」なんていう企業広告担当者はいないとは思うが、いい加減な統計は本当に勘弁して欲しい。
では、どうすれば良くなるか?についてであるが、
1) 調査日:2003年11/17-11/19、これでは結果に季節感が色濃く反映されてしまう。
  仮に調査期間が夏だったとしたら、随分異なっているだろう。
2) とはいえ、夏に「来年の~」と質問するのも無理があるので、昨年との比較。
  これがあると多少信頼性が高くなる。
  この時期に「来年こそは!」と期待を寄せるのは至って普通と思われ、
  上記レポートの結果は如何せん「当たり前」感が強い。
  これで昨年末は「停滞=灰色」なんて出ていたら、これは面白い。

ま、これは遊び感覚のところもあるので許したとしても、
小学館の「おしえてネットくん調査隊」、
これはイカーン!!

以前、第2回デジタル機器所有状況アンケートの結果を発表したのだが、これを元にZD Netも「小学生の9割がネットゲーマー? デジタル機器所有状況調査」なんていう記事を書いている。

031222v901.gif

最初これを見た時は、「今後の世の中は大変な事になる!」なんて思ったが、さすがにZD Netもわかっているようで”PCを使える小学生の87%が「ネット上でゲームをする」”
そう、このアンケート方法は「Webアンケート」。しかもアンケート依頼方法はEメール。
補足すれば、”個人のメールアドレスを持っていて、Webを見ることが出来る子供の87%が「ネット上でゲームをする」”ということになる。
となれば、何ら不思議でもない結果である。

子供がネット接続環境のあるPCで何をするか、
Excelでグラフ作成?、
Wordで宿題?、
アダルトサイトで・・・?、
あり得ないでしょう。

大人も殆ど変わらないが、仕事を除くとPCが必要なことって実は限られている。
子供となれば、時間も沢山あるわけだから(習い事で大変だが?)ゲームしてても至って真っ当。
しかも、PCやってる子供ってごく限られたセグメントでしょ。

こういうことは注意書きとしてキチンと書いておいてくれないと。

あと、気になるのが、ゲームボーイアドバンス所有率が74.7%となっているんだけど、まさかアンケートの景品がゲームソフトなんてオチはないよね?

PDFを見る限りでは1000円分図書カードを30名にとなっているが・・・。
(全体的に少しゲーム機器所有率が高いように思う。一般事情に疎いので強く言い切れないが、怪しい。)

子供の中でのPCやWebやっている比率と属性を知りたいなぁ・・・。
比率が50%を越えているようであれば、実は上記統計はスゴク意味あるものになる。
あと、属性で見ればきっと所得、親の学歴、職業あたりと相関があると思うんだよね。

最後に、ここに「出会い系サイトで友達探し」なんてのが1位になってきたりすると、それはヤバイと思う。

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2003年12月17日

インターネット、一極集中によるリスク

今月19日にマザーズ上場予定だった株式会社ディップが、上場日を僅か4日後に控えた12/15に上場日延期を決定した。
理由は、世間では何故か話題性に乏しい「Yahooがリクルートとネット求人事業を共同展開する」ことを、投資家に周知徹底するため。とのこと。
目論見書にもYahoo!の影響については既に触れているので「?」と思わざるを得ない。
エン・ジャパンの先行事例(転職サイト運営では後発にも関わらず、高いシェアと収益を誇る)もあったので、さぞかし投資家からの期待は大きかったことだろう。

さて、ディップのサイトにあるリリースによれば、Yahoo!経由の応募者比率は23%である。
Yahoo!との契約内容が判らないので、売上など財務面に与える影響は明らかでないものの、この段階で延期というところを見るとダメージが相当大きいのは間違いない。
昔の会社の先輩がやっているOPPOは大丈夫だろうか?と余計な心配までしてしまう。

話は変わるが、今月2日にYahoo!、goo、infoseekの検索サービスが立て続けに利用出来なくなった(参考記事)。
直後は、各方面でGoogle関連のトラブルか?と思われていたものの、Google本体、及び他のGoogle連携サイト(Excite、BIGLOBE、Nifty、等)は問題なく動いていたので、本当の原因が気になっていた。

後程、Excite井上さんのBLOGを見て納得した。

  • Yahooが何らかの原因で検索できなくなった
  • Yahooの代わりとしてユーザーがGooやInfoseekに流れ込んだ
  • 想定外のトラフィックが来たため、Goo, Infoseek共にトラフィックに耐え切れずに落ちた
  • ユーザーはその他のサイト(Google本体、エキサイトなど)にも行ったが、それらのサイトは思ったほどトラフィックの増加にはつながらなかったので、全く問題なく運用が出来た

上記で井上さんも指摘している「大手ポータルサイト依存のインターネットの脆弱性」、この内容はとても重要に思う。
下のグラフを見て欲しい。
これは、日本におけるドメイン別PV数のパレート分布である。
(便宜上、PV数が多い上位1000ドメインを対象にしている)

ドメイン別PV数 パレート分布

グラフにある吹き出しを見ればわかると思うが、80%のPV数を上位13.1%のドメインで占有している。
パレートの法則では80:20、つまり80%のPV数を20%のドメインが占有、ということなので、PV数においては上位ドメインに分布が偏っていることが読み取れる。

しかし、もう一度グラフを良く見て欲しい。
35%あたりから赤い曲線がスタートしている。
そうです、これがYahoo!のPV比率である。

Top1000ドメインの中での占有率が、Yahoo!だけで36.2%に達している。
(手元にあるTop1660ドメインの中だと占有率は35.4%)
この36.2%という数字は(検索も同比率とは限らないが)、先日起きた「複数検索サイトでの連鎖サービスダウン」、井上さんの指摘する「大手ポータルサイト依存」を説明するに十分な数字だと思う。
つまり、今ネット業界で起きている問題とは「大手ポータルサイト依存」ではなく、もはや「Yahoo!依存」と表現した方が適切であろう。
話を戻すと、先の「Yahooがリクルートとネット求人事業を共同展開」、その結果「ディップ上場延期」というのは、この「Yahoo!依存」現象の悪い側面を如実に表していると思う。
ネット初期にはインターネットは蜘蛛の巣(実に懐かしい表現です)構造になっているため、分散、平等、などと様々なメリットが方々で語られていた。
しかし、世帯普及率も50%を越え、ようやく一般化してきた現在、インターネットの構造は極度の一極集中となってしまっており、多大なるリスクを背負い込むこととなっている。
サイトのみならず、回線も同様のことが言えるだろう。
大手キャリアが保有している回線(NTT、KDDI、等)に障害が発生すると、インターネットは機能しなくなる。
蜘蛛の巣状になっており回避ルートがあるのは事実だが、大手が背負っているトラフィック(キャリア系の人はトラヒックとも言う)を担うだけに見合ったキャパシティーは到底ない。

このままでは本当に危険です!!!

例えば、「情報」。これまでは横並びと言われながらも複数メディアが常に対立してきた。
ラジオ、新聞、TVしかりである。
かつて日本の検索エンジンのシェアを調べたことがあるが、その時(本年1月時点)にはgoo、infoseekがまだGoogle陣営に入ってなかったが、それでも78%のユーザーがGoogleを利用していた。
(ただし、50%のユーザーは2つ以上のエンジンを利用していた)
しかしGoogle系以外に選択余地の無い現在、「情報」検索はGoogleの判断がすべてを握ってしまっている。
Googleを乗っ取ってしまえば、テロ等いとも簡単に出来てしまう。
政治活動するにも最適であろう。


最後に、折角の機会なので、先程のドメイン別PV数のパレート分布グラフからYahoo!を抜いたもの(青い線)をご覧頂こう。

ドメイン別PV数 パレート分布

私には、こちらの分布の方が自然に見える。(少なくともパレートの法則には近付いている)

この問題、皆さんはどう感じますか?

2003年12月12日

貧困エンジンの是非を問う

本日は、週末前ということで少し真面目なお話。

読売ADリポート:経済の活力をどう確保するか-世界に広がる「貧困エンジン」のメカニズム-

ITバブルの崩壊から9.11のテロ、イラク戦争。アメリカ経済はその度に減速したが、これまでのところは深刻な不況に陥ることは避けられてきた。その理由を突き詰めていくと、アメリカ経済が搭載している「貧困エンジン」の存在に行き着く。
 日本でも、戦後の復興期から高度成長期にかけては、今の中国と同様の貧困エンジンを使っていた。 太平洋沿岸に連なる工業地帯への集中投資、地方から都市への人口移動、高学歴化といった戦略で急速に貧困を克服したのである。それ自体はきわめて素晴らしいことだが、その結果として、貧困エンジンの燃料は失われてしまった。  日本の場合、アメリカのように移民の受け入れで燃料を補うのは難しい。これは少子高齢化への対策としても議論されはじめているが、既に顕在化している治安の悪化を考えると、相当な覚悟が要るだろう。
 今の時点では、日本の取り得る道は二つ。一つは、EUと同様の、周辺諸国の発展を支援しながら彼らの活力を取り込む戦略である。具体的には、貿易や投資、さらには人材の交流も加えたアジア諸国との経済関係の強化だ。ただし、それには農業や基礎的な製造業など、一部産業の空洞化は覚悟しておく必要がある。  もう一つは、貧困や格差なしでも経済のダイナミズムを生み出せる仕組みを構築することだ。個々人の消費需要が飽和した日本でも、街並みの整備やバリアフリー化などの公共ニーズは満たされていない。コミュニティーを主体としてこれらのニーズを顕在化させる枠組みが構築できれば、それは、貧困に代わる日本経済の新たなエンジンとなるだろう。

さ~て、良く考えてみよう。
一つ目は、上記にある「貧困エンジン理論」、すなわち経済格差を利用することで経済繁栄を引き起こすことについて。
二つ目は、「貧困や格差なしでも経済のダイナミズムを生み出せる仕組みを構築すること」が可能かどうか?
三つ目は、そもそも今後経済繁栄(成長)は必要/可能か?

このテーマはP・F・ドラッガーも危惧している、今後想定される若年人口減少に対する対処法、と繋がるものであり、民主主義、資本主義経済、といった経済システム、はてまた経済思想にまで及ぶものである。
非常に重要な内容であるので、早急に参考となる資料を図書館で予約した(明日取りに行きます)。
近日中に、この三つの問いへの自分なりの答え=考えを出したいと思う。

PS:こういう時に限って、「大学で開発経済学の勉強しておけば・・・」と悔やんでしまう。

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2003年12月05日

Niftyココログ開始 事業スピードの重要性

Niftyが予定通り12/2よりココログを始めました。
このことを既に知っている人は多いでしょうが、その中の「古河建純 インターネットBlog」はもうご覧になったでしょうか。
興味がある方は是非ご覧あれ。
なお、この古河さんとはもちろんNiftyの古河社長である。

個人的に「すばらしい!」と思ったのは、事業開始までのスピード感。
今頃Blog開始なんて・・・という意見も一部ではあるようだけど、それとは別にこの「スピード感」は注目に値します。

上記BlogにPostされてますが、このココログ事業、事業提案が本年6月末、意思決定が7月中旬、事業開始が12月2日ということ。
このスピード感はまさにベンチャー企業そのものと言えるでしょう。
これが巨大企業Niftyで起きたことを思うと、いささか驚きを隠せません。
大森にあるNifty本社には過去仕事で何度も足を踏み入れたことがあるものの、いつも感じることがありました。
「ジメジメ」して、何処か「暗い」雰囲気が漂っている。

知人とは「Niftyは会社、戦略、組織というよりむしろ、風水的に問題がある。」なんてよくバカにしていたものです。
おっ、話が脱線してしまいました。

以前、アジル経営という言葉がもてはやされた時期がありました。
しかし、いつの間にかIT・ネット業界は停滞ムードに包まれてしまい、完全にスピードダウンしてしまいました。
例外的に飛ばしていたのは、三木谷さん、堀江さん、宇野さん、そして孫さんぐらいでは無いでしょうか。
今回のNiftyの動きを見ていると、今時代に必要なことの一つはアジリティー=スピードではないか?と再確認させられます。

少し前のネタに戻ってしまいますが、「イノベーションのジレンマ」の中にもあるように、ニーズが未だ顕在化していない市場への進出において事前の予測、分析に殆ど意味が無い。また、そのような新規市場への進出を見送ることは大きなリスクを生みます。
Blogは一気に広まっているものの、未だこの分野で収益を生み出すモデルを構築した企業は存在していません。
このような未知な市場への進出を考えると、Niftyクラスの規模の企業であればBlogビジネスを始めるのに必要な投資金額(数億円)は痛くも痒くもない金額であり、仮に将来損失を生む可能性があるとしても、本来的に今出せる答えは迷わずGoな分けです。
それが実に上手くいったのが今回のケースなのでしょう。

元気、スピード。
時代の変化のヒントは案外近くにあるのかもしれません。

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2003年12月04日

快調!につき、サントリーについて

今日は、昨夜の8時間睡眠のお陰で、超快調!
今週は週明けから飲み続きだったので、睡眠時間が減り、夕方以降(しかも、丁度18:00)に思考機能が停止してしまっていた。

日経の朝刊にサントリーの佐治社長の記事がありました。
ビール事業は40年赤字、上場したら続けられなくなる・・・。
確かにその通りなのですが、モルツは結構成功しているように思っていただけに、あれで赤字とは驚き。
広告費かけ過ぎでは?
おっ、赤字が他の売上高の数%(せいぜい1~2%が妥当)であれば、広告=ブランド創出事業という位置付け=考え方もあるなぁ・・・。
これは新しい!

特に、飲料系事業の売上高広告比率は5%を遥かに越えているケースも多いから、上記数字に収まれば悪くはないのか?
ただ、会社経営の観点からして経営効率(対売上高関連指標)が悪くなる。

やはり、飲料系事業は天候、リベートなどリスクも大きいから、広告としての位置付けにはかなり無理がありそうだ。
というわけで、赤字なら辞めるべし。
もしくは、営業譲渡すればいいのに。欲しいとこ沢山あると思うのだが・・・。

味の素さん、ハウスさん、JTさんあたり如何でしょう。

Posted by Ozaking at 15:51 | コメント (46) | トラックバック

2003年12月03日

イノベーションのジレンマ(補足)

CNETにとっても分かりやすい記事があることを忘れてました。
Christensenのコメントも載っています。

最初からこれ載せとけばよかった・・・。

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2003年12月02日

イノベーションのジレンマ

先週の金曜(11/28)の日経産業新聞にハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授が1997年に出版した「イノベーションのジレンマ」についての記事が掲載された。

日経産業新聞 イノベーションのジレンマ

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『セグウェイ』を越える?

Wired:『セグウェイ』にライバル出現? 一輪で走行する『エンブリオ』
カナダのBOMBARDIER社

Embrio1 Embrio2 Embrio3

セグウェイと同様、バランスをとるのにはジャイロ(角速度センサ)を利用している。
2025年までに普及させる予定だとか。

夢がある業界っていいね。このQuickTimeムービー見てよ。
アニメAKIRAもビックリだわな。

ジャイロは今やハイテクには欠かせないものだけど、単なるセンサ技術なので、とっても地味。
地味な素材を色々と寄せ集め、この様なモノを本気で考えることの延長線に未来は開けていくのかも知れない。

ジンジャー(セグウェイ)を初めて見た時、正直「くだらない」と思った。とりわけシリコンバレーの重鎮が絶賛してた理由がイマイチ理解できなかった。ネット業界の側にいたにもかかわらずである。
今、あらためて「くだらないもの」を見て感じること。
それは次世代を創造するためには、むしろ、これら「くだらないもの」に実直に取り組むことが重要なのではないか?ということ。
また、自分の日常から、子供の頃抱いたような「くだらない夢」が消えつつあること。

そういえば、トヨタもこの間のモーターショーで一人乗り自動車発表してたなぁ。。。

なんて事を書いてたら、セグウェイが低価格版を販売開始したことが判明。
リコール騒ぎで終わりかと思いきや、ちゃーんとまだやってました。
PSX4つでセグウェイが手に入る!
ちょっと考えてみたりして・・・。

2003年11月16日

オンラインゲームの広がり

「みんGOL4」が冬に発売されるとのこと。

リネージュに代表されるようなMMORPGは既に一定層のユーザーがいて、それなりに盛り上がっているものの、ゲーム業界全体、もしくはオンラインゲーム市場の広がりと言う観点では、「みんGOLオンライン」のような一般ユーザー向けゲームの普及が市場拡大の鍵を握っていると思う。

現在みんGOLオンラインは8万ユーザーらしいが、みんGOL3の販売数からするとせめてその5~10倍は欲しいもの。

PSXにより多少は環境が変わるのか?

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2003年10月27日

有田さん 次は何を企んでいるのか?

何かと関係の深い、エイケア・システムズ。
出会いはシノックス時代に某人材会社の紹介事業DBシステム開発で関わってからなので、かれこれ5年ぐらいか?

あの時代は、DB連動Webシステムを「真っ当に」構築できるベンダーが無かったから苦労したものだ。
ま、あの時代に既に次はBEAだ!なんて言ってJ2EEすすめた点では、岩間さんの眼力たるものやすごいなぁ。。。
だって、isizeも含め、殆どのサイトはCGIで一部MS関連サイトでASPが使われていた時代だもの。
そういえば、SIの梅田さんもあの時に出合ったんだなぁ・・・。
(すみません、わざわざ浦和から来て頂いたのに、寝坊してドタキャンしてしまいました)

で、この度めでたいことに三井物産のmiemsでMailPublisher Mobile Editionを採用するそうな。
でも、miemsってBigfoot使うんじゃなかったの?
結局USのエンジニアには開発する気が無いということ?
それとも、エイケアの海外進出の第一歩?

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2003年10月02日

USオンラインゲーム市場規模 今後大幅成長するとの予測

src:ITmedia

IDCは無責任にも、また大胆な予測を出した。
ただし、原文を見ると「downloadable gaming model」が成長を支えるということなので、イメージ的には音楽や映像のストリーミングの延長で考えればよいのかな?
----おっ、でも、ちょっと考えてみると、これは結構妥当かもしれない・・・。
アジアでは既にオンラインゲームが浸透しているわけだけど、profitableなモデルではない。
というのも、同時対戦型がメインであるため、ユーザ数(売上)が増えた分だけネットワーク費用(原価)が増加し、損益分岐点を越えても収益率が低い。
(もちろん、今のところ日本では損益分岐を越える見込みが無い)
「オンラインゲーム」と言いながら、単なるゲームの配布方法としてのみオンライン利用というのは、間違いなくprofitableだ。
もちろん、ゲームコンテンツ次第ではあるんだろうけど・・・。
この線で考えると、国内も今後多少は見込みがあるかもなぁ・・・。
ただ、これって本当に「オンラインゲーム」って呼んで良いのだろうか?